2005年11月06日
『Fate/hollow ataraxia』
発売から、一週間が経過しました『Fate/hollow ataraxia』。
私は発売日から、ぶっ続けでプレイしておりました。
個人的な感想としては、満足できる一品でした。日常シーン楽しすぎです(笑。
キャスター・ライダーの女性サーヴァントが、良い味出してたなあ、という感じでしょうか。
本編ラストは、もう、涙無くしてはみれませんでしたし。
というか、あのシーン、リプレイするたびに、涙腺が緩みます。
まだ、クリアされていない方も多いと思いますので、細かな感想とかは追記の部分で。
では、ネタバレを含む感想とか。
・バゼットとアンリ。
『Fate/hollow ataraxia』の本編シナリオは、
偽りの聖杯戦争を繰り返す彼女たちの物語だった訳ですが……良かったです。
何度もラストが良かったと書いていますが、ラストシーンでアンリがバゼットに向けた言葉
「それを―――、希望がないと、お前はわらうのか」
が、個人的に最高でした。あの流れで、アンリにこの台詞は、決まりすぎですよ。ああ、もう。
バゼットさんが「ずるい」というのも宜なるかな(笑。
不器用なこの二人のコンビは、本当に良かったです。
願わくば、バゼットの未来が、アンリに誇れる物でありますように。
・カレン
発売前は彼女がメインのシナリオだと思っていたのですが……
素直な感想としては、ちょっと存在感がなかったですね、彼女。
『Fate/hollow ataraxia』は日常パート、バゼットパート(バゼット)、そしてカレンパートと
別れており、彼女の役割はその二つの架け橋だったわけで。その意味で存在が薄くなるのは
しかたなかったのかも知れませんけれども。
でも、アンリに対する彼女の心情や意図がもう少し描かれていればなあ、と、そう思ってしまいます。
「―――フィッシュ」とかの台詞を見てると、楽しげな性格が伺えるのに、勿体ないなあと(笑。
・日常パート。
FDとしての本領発揮!、といった感じでしょうか。
本編ではありえなかったサーヴァント達の穏やかな日常を心ゆくまで堪能できました。
特にキャスターとライダーが良かったなあ、と。
二人とも色々と悩んで、頑張ってたのが嬉しかったです。頑張れ、店員と主婦(笑。
不満と言えば、セイバー食べ物ネタと、女性陣の体型ネタが多すぎかなー、と。
いや、基本的には好きなんですけれどね。一気にやると食傷気味に。
・花札
勝てないです(涙。うう、頑張ろう。
・全体構成について。
日常パートはのんびりとやりたい。
でも、バゼット・カレンパートは、直ぐにでも続きが知りたい。だから、日常パートも進めないと……
プレイ中、そんなジレンマに陥ったりしました。
まあ、仕方のないことではあるんですけれど、不満と言えば不満点でしょうか。
いや、ほら。教会でカレンと出会えるようになると「士郎=アンリ」という予測が付くようになるじゃないですか。
それに関する疑問が払拭されないままに日常パートをやっても引っかかるというかなんというか。
まあ、それが制作側の狙いだったのかもしれませんけれどね。
・エピローグと後日談。
本音を言ってしまうのなら、後日談を最初に読み終わった後には、かなり不満を抱いたりしました。
今では、後日談はエピローグ後の可能性の一つ、ということで、納得してますけれど(笑。
いや、ほら。後日談がデフォルトのエンディングだと、本編中のいくつかのシーンの感動が薄れると思うのですよ。
セイバーと夕焼けの中で、交わした決意の言葉とか。
イリヤと布団の中で交わした、切ない願いの言葉とか。
キャスターが夜の中で叫んだ、続けたかったという心とか。
ライダーが、バゼットの命を、その槍で貫いたときの、気持ちとか。
そんな大切な何かが、ご都合主義エンドで薄れるのはどうだろう、とか思ったのですよ。
……といいつつ、SSではさっそくそのエンドの設定を使わせて頂いてますが(笑。
と、取り留めもなく書きましたが、総評としては十分に楽しめました。
月姫のFD「歌月十夜」をプレイしたことがある方なら、抵抗はないんじゃないかな、とも思いますし。
投稿者 sukei : 2005年11月06日 22:10